2011-12-10

フランスの乳製品にびっくり


フランスの乳製品で、チーズとクリームは勿論有名だが、ここに住み始めてまず驚くのがヨーグルトの種類の豊富さだ。フランスは昼食、夕食で必ずデザートを取る。けっこうヨーグルト系も多いので、朝、昼、晩、そしておやつにも食べられている。種類がこれだけ豊富なのも解る気がする。

フルーツ、ココナッツ、チョコ入りの製品はあたりまえ。加えてカロリーの控えめ0%、20%、有機食品、activia の様に消化を助けてくれるタイプ、泡立ててされている上品な製品、ドリンク状、出産地の記されているアーチザンっぽい物。元材料となるミルクも牛、羊、ヤギ。更に地方やギリシャ等外国風に作られているものとバラエティーが無限だ。

これに加わってフロマージュブロン (fromage blanc )と フェイセル(faisselle) がある。フロマージュブロンとヨーグルトとの違いは、普通のフランス人は説明できない。殆ど同じだからだ。フロマージュは比較的ホエーが多く加わっていて、ヨーグルトのように塩が入っていない。しかしフロマージュサレー(塩入り)という物もある。さらに別製品のフロマージュフレー、などもあり、解らなくなってくる。フェイセル は少し固めで比較的比べ易い。これを平滑化したものが フロマージュブロン。
アメリカではフランスのフランス人はミルクを飲みません。普通のスーパーではミルク売り場を見つけるのも容易でないほど。「アメリカでは子供も大人もミルクを飲むのに、ここでは食事にミルクは飲まないのですか?」と質問した事がある。「え〜っ、そんな気持ち悪い事はしないよ。」というのが一般のフランス人の感覚です。

日常コーヒーやココアに使われているミルクは殆ど UHT (ultra high temperature) 乳。スーパーでも生のミルクと比較してUHT乳は種類も数も遥かに上回る。ステアリライゼーションとも呼ばれる超高温熱処理(UHT)は牛乳に120~145℃の熱を2~3秒間加えて全ての微生物を死滅させた牛乳。この牛乳は輸出用、旅行の携帯用、航空機の機内食用、 宇宙飛行士や遠洋航海の食用など保存用牛乳だそうだ。味も変でコーヒーに入れても変な後味が残る。アメリカでは一般市場には流通していない。この処理法に比べて比較的味や色など官能的変化が最小となるような熱処理をパストゥリゼーションと言う。アメリカの乳製品は必ずこの処理がかかっている。くらべてご存知のとおりフランスのチーズは熱処理を加えていない生の乳を使っているためアメリカでは殆ど発売されていない。こういったチーズは高率関税が重なるのですごい値段になってしまう。
長年のアメリが生活に慣れた目で見ると、まずフランス人は乳製品を限りなく食べながらミルクは飲まない。そして「アメリカでは美味しいチーズが食べれないと」文句を言いつつ、不味いミルクをコーヒーに入れて飲んでる不思議な人達に思える。

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